朝はストレートアイロンが必須!という方も多いかと思います。今日は私たち美容師から見たストレートアイロン事情について書いてみたいと思います。
アイロンのタイプ
ストレートアイロンにも多くの種類があります。量販店で販売されている物、細部までこだわって作られたプロ仕様タイプなどご自分の「こうなりたい!」というイメージに合わせて様々な選択が可能です。
HANAにあるアイロンの一例になりますが
一番左の紫のアイロンは、プレート周辺がブラシタイプになっている為、アイロン使用時に様々な角度でスルーしても髪に跡がつきにくい利点があります。朝は超忙しくてミスが許されないような朝マッハタイプの方にオススメです笑
左から2番目の白いアイロンは、巷で噂の髪が傷まない&使えば使うほど髪質を整えて、クセを抑制していくというリュミエリーナ社のヘアビューロンです。髪にはダメージレス、お財布にはハイダメージというなかなか高価なアイテムですが品質は抜群です。毎日使用するなら一番オススメなアイロンです☆
右から2番目のアイロンはヘッド部分が分厚いのでアイロンスルー時にしっかりと髪をホールドし、熱を伝える特性があります。髪の量が多くて大変という方には良いかと思いますが、それ以外はそんなに特徴がありませんので、HANAでも出番がなく入団から2年経っても出場機会に恵まれず2軍生活が定着したアイロンです。
一番右のなんだかぼやけてるアイロンは、正に万能タイプなアイロンです。髪をしっかり捉えてスルーができます。プレートに特徴があり(詳細は下部にて)、髪の水蒸気をうまく逃し、負担を減らします。くせ毛に対する伸び率も美容業界で1、2位を争う優秀なアイロンです。
プレート面
こちらもアイロンの特徴が明確にでる部分です。
例えば、
↑
このようにプレートに溝が入っている物は、アイロンスルー時に髪から放出される水蒸気を溝から逃しながら髪に熱を伝導する為、過剰に高温になるのを防ぎ髪に負担をかけません。
溝のもう一つの利点として、クセ部分にうまく引っかかるのでのばしたい箇所へ的確にアプローチができます。
また、なんの変哲もないようなプレートでも
↑
こちらは「バイオプログラミング」という技術が採用されており、電源を入れずに髪をスルーするだけでも手触りが変化する優れものです。
最近は雑誌にもよく掲載されたいたり、バーニーズのサイトでも販売していたり、美容業界のみならずファッション業界からも注目されているアイロンです!
プレス力
実際に髪を挟みこむ時にもアイロンの特徴が出ます。
挟み込んだ時に、
1 隙間があるタイプ
2 微妙に隙間があるタイプ
3 全く隙間がないタイプ
に分類されます。順にみていきましょう!
1 隙間があるタイプ
隙間をもたせる事で髪への摩擦軽減を減らす効果があります。ちなみに、経年劣化により隙間があくようになってしまったアイロンはこの限りではありませんのでご注意下さい。
2 微妙に隙間があるタイプ
こちらは上記の摩擦軽減+クセをしっかり伸ばすというタイプです。
3 全く隙間がないタイプ
こちらはもう完全にクセを伸ばすという事に焦点を合わせたタイプです。確実に毛を挟み込むので誰が使用しても簡単にストレートが実現できます。反面、ゆるやかなカーブのあるストレートを再現するのが苦手なアイロンです。
温度設定
MAX温度はだいたい180℃か210℃で製造されている商品が多いのですが、そんなに高温で使用しなくて大丈夫です。
150℃〜160℃程度あれば十分です!
180℃は天ぷらが揚がる温度と同じです。
そんな温度で喜ぶのは、
土井善晴(※1)だけです。
※1 土井善晴
独特な口調と料理センスで昭和&平成の時代を駆け抜けた名料理人。モノマネのレパートリーに困った時はとりあえず土井善晴を入れておくと忘年会や新年会で上司の心を掴めます。もし滑ったらモノマネクオリティが低いので特訓してください。ちなみに土井善晴は2002年から健康の為マラソンを始めたらしいです。
・適度な髪の量でアイロンする
・クセによってプレス加減をコントロール
をして頂ければ150℃で全く問題ないです♪
カラーとの相性
こちらは番外編になりますが、アイロンとカラーの相性というものがあります。
アッシュなどの寒色系
↓
アイロンの熱に非常に弱いです。寒色系をされている方で毎日アイロンを使用する方は、必ずアイロン前に
・流さないトリートメントで保護
・長時間同じ箇所をアイロンでプレスしない
ことを注意して下さい。カラーの持続性に大きな差が出ます。長時間同じ箇所をプレスし続けると、そこだけ色が抜けてしまいますので、自虐的な方以外は実験しないようにして下さい!
まとめ
・ヘッド形状やプレート面には特性がある
・低温設定で髪に負担をかけない
・寒色系をしている方はアイロンの使い方に注意
・土井善晴のモノマネは常に磨きをかけておく
以上、アイロンについてでした!
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